ブームに乗っているだけでは、起業家にはなれない。
■こんにちは。トゥモローこと、橋口友比古です。
今日はボクとしてはめずらしく、
最近の起業ブームに警鐘を鳴らしたいと思います。
学生時代から起業を目指してた、
根っからの起業推進派のボクが、です。
レア記事だと思います。
起業ブームの弊害
■ボクが起業を志してから、
10年が経ちました。
当時はSNSも走り掛けで、
今のように無料でできる集客マーケティングも、
一般的ではありませんでした。
■ボクが起業したいと言っていた大学生時代、
ネット上にも、
本当に数名の「学生起業家」がいるだけで、
ほとんどの同世代は、
『そんなの無理でしょ』
『ちゃんと就職活動しなきゃ』
っていう価値観でした。
就職活動をしないなんて言おうもんなら、
「そんなんで大丈夫?」
「将来やばいよ」
っていう反応が一般的。
起業なんて、頭のおかしい選択肢だったんですね。
■この10年で、
終身雇用なんてものはないし、
安定なんてものはないんだと、
誰の目にも明らかになりました。
最近の学生は、一般的な学生ですら、
就職活動という行為そのものに疑問を持ってます。
そんな彼らからも、
ごくごく一般的に、
「起業したいな」というワードが出てくる時代になりました。
■SNSを開ければ、多くの起業家が、
「自立しよう」
「経済的な自由を手にいれよう」
と言っています。
彼らの投稿を見ながら、
「あの人みたいになりたい」
「あの成功しているメンバーの一員になりたい」
と感じている人も多いでしょう。
■ボクは7年前から、
「一般的な人が、当たり前に
『起業』という手段を選べる世界をつくりたい」
と言っていたのですが、
実際そういう世界になったと思います。
しかし、残念ながら、
その弊害も出ています。
それは、
「起業が一般的になったことで、
起業家の性質がないのに、起業を目指してしまう」
ということです。
時代は変わった。
■起業家の性質とは、
「マイノリティであること」
です。
起業家には、
自分の意思を押し通す力のことです。
自分がやりたいと思ったから、やる。
これがいいと思うから、やる。
必然的に、マイノリティになるのが、
起業家という生き物です。
■10年前に、
「起業したいと思っているんだよね」
と親や友達に宣言するのって、
めちゃくちゃ勇気いったんですよ。
社会の常識とは全く違うし、
自ら自分の未来を『選ぶ』という宣言だったわけです。
だから、起業家を目指している時点で、
『目指せている』時点で、
「起業家としての性質」試験に、
パスしていることを意味していました。
■でも、いまは違います。
SNS上で起業を目指しているなんて、
簡単に、当たり前に言える時代です。
明らかに社会の常識が変わっているから、
気軽に、ある種のファッションとして、
「起業したいんだよね」
と言えてしまうわけです。
皮肉にも、起業家ブームは、
起業家としての性質を育てないんですね。
コミットしてる?
■『流されるように「起業したい」』と言えるのは、
幸せな社会だとは思いますが、
でも本当に成功したい、結果を出したいなら、
それだけでは足りないわけです。
もう一段深くて、強いコミットが必要です。
それが具体的になんのことなのかは、
人によって違うでしょう。
付き合う人をガラと変えることかもしれないし、
自己投資に時間とお金を使うことかもしれないし、
一人暮らしを始めることかもしれない。
なんにせよ、なにかしら、
「やるのにめちゃくちゃ勇気がいる」
ような、
具体的な行動をすることです。
人生を変えていくのは、
そういう『痛み』を伴う作業なんですよ。
だって、マイノリティじゃなきゃいけないんだから。
■もしもあなたが、
成功している人たちの会合をFacebookで見ていて、
「すご~い!あの人とあの人が食事会してる!
自分も一員になりた~い!」
と思っているとしたら、
それは要注意。
それは完全に『所属したい』という欲求ですよね。
起業家の考えではないです。残念ながら。
「くっそー、絶対呼ばれてやる」
と思ってたら、それは起業家の資質です。
(ボクはいつも思ってました)
あなたはどっちでしょう??
コミット、思い切ってしてくださいね。( ´ ▽ ` )ノ
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